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一役者の気ままな雑記。 何処へ転がりまするやら。

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ぽっとこせ

 
 『八郎』、『龍の子太郎』を持ち出すまでもなく、蛇体変化譚は枚挙にいとまない。が、私が初めて聞いたそれは、何処を如何伝わった話なのか、子供のころ中津川の祖母から聞いたのち同じ話を聞いたことがない。

 母親が病気で寝込んでしまい、娘がご飯の支度をするようになったが、研いだお米の水を捨てるとき何粒もの米を一緒に流してしまっていた。
 
 ある朝流しに行くと、そこに真っ白な蛇がとぐろを巻いて「どうじゃッ」と睨んでいる。娘は慌てて母親の枕元に行き仔細を話すと、それはお米だから爪でちぎって食べてしまいなさいと母は教えた。言われた通りにすると蛇はきれいになくなった。娘はそれから米をこぼさないように気をつけたという。


 物語というよりは教訓的なたとえ話だが、私が小学二年の初夏に亡くなった祖母から何度も聞いたように思う。祖母の話はこの“どうじゃッ”のほかに“ポットコセ”があり、この二つで持ちきっていた。


 お使いで牡丹餅を買いに行く途中、品物を忘れないよう声に出して繰り返していたが、途中の小川を「ポットコセ」と勢いをつけて飛び越えたところ品物の名と掛け声が入れ替わって買い物が分らなくなってしまうという単純なもの。「ボタモチ、ボタモチ、ボタモチ・・ポットコセ」と入れ違ってしまうところが面白くお気に入りだったようだ。

 “ポットコセ”の方は、手塚治虫氏の伝記にも同じ話が登場する。お使いの目的と川を跳ぶ掛け声は違うが、割とポピュラーな話のようだ。


 祖母の話を聞いて育った子供が、ご飯粒を残せないのはさておき、なかなか物を捨てられないのは、“どうじゃッ”のモッタイナイ精神が染み付いたのだとすると、三つ子の魂百まで、物語の力は侮れない。
 一つのお題目に固執していると何時の間にかそれが変質しているのに気付かないことになるのかもしれないけれど。
東山の蛇

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