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一役者の気ままな雑記。 何処へ転がりまするやら。

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反転地

養老鉄道は、サンフランシスコのバートと同じく、自転車を持ち込める電車。
何年前だったか矢張り大垣への移動に、桑名から乗ってみたら自転車を押した高校生が載ってきて吃驚した。
瓢箪に覆われた養老駅

 瓢箪が沢山下がった養老駅の佇まいはその時車中から眺めたが、降りるのは初めて。
養老天命反転地というのが気になっていたからだが、この空間をどう説明していいのか判らない。
体験型モニュメント群と言おうか、疑似四次元空間と言おうか。荒川修作氏は四年前に故人となっているが、言動もユニークな人だったようだ。
永 遠の生命をモチーフにした作庭の思想はよくわからないが、金沢の21世紀美術館と並んで体験型美術館ガイドに載っているところを見ると、世間的にはそういうカテゴリーに入れて良いようだ。明年の20周年を前に一部補習中のため、一般も団体料金扱い。木々の覆われた巨大な窪地をやみくもに歩くことになるが、模型によると開園当初は木々も小さく彼方此方から全貌を見られたもの。
 反転地の極々一部

 折角、養老で降りたのだから養老の滝を見に行く。
川に沿って登ること小三十分、宿場風の飯屋や土産物店を眺めつつ
小振りな滝に着く。帰路通った養老神社には湧き水があるが、江戸後期の儒者たちは養老伝説の地について考証論議を闘わせたらしく、滝の畔に立つ碑は別の学派に一度こぼたれた歴史を持つ。
 この滝の発見によって養老改元が行われて三年後が1300年という。
 歩き出すと立ち止まって食を取る時間がもったいないのが悪い癖、朝を食べた切り二時を回ってしまった。下りの飯屋で五平餅を買って食べながら降りる。宗旨が違うが、御幣がたの五平餅。茶店のお婆さんが道行く人に声を掛けるが、「疲れとりゃーす」などという方言は随分久し振りに聞いた。まだこんな言葉を使う世代が残って居たか。
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