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一役者の気ままな雑記。 何処へ転がりまするやら。

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廃業クラブ

 やはり大変な芝居である。

旧劇場に移って『元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿』の稽古が進む。
真山青果先生の連作『元禄忠臣蔵』は全十篇が残されている。
大石内蔵助が出てこないのは、最初の『江戸城の刃傷』と第五編の『御浜御殿』。
『刃傷』は次の『第二の使者』と合わせて上演されるのが慣例だから、
『御浜御殿』が唯一の番外編、外伝ともいえる。
御浜御殿 現在の浜離宮恩賜庭園

この連作最終の『大石最後の一日』が最初に書かれ、
時系列とは別に書き進められたから、
『御浜御殿』が書かれたのは九番目。
初演は他の連作をも手掛けた二代目市川左團次丈。


 台詞の多いのは青果作品どれもだが、
それに慣れているはずの左團次丈が、
「覚えるだけで死んじゃうよ」と驚いた。
既に病魔に侵されていたのだが、可成りのカットの上で上演、
千穐樂を前に休演し、翌月数日出勤したものの不帰の人となった。
 同じく青果の台詞に苦労した新派の井上正夫丈は、
「よくあれを憶えられました。左團次さんを殺したのは青果先生のあのセリフですよ。」
と言ったという。

 『元禄忠臣蔵』全十篇を系統的に初上演したのは前進座だが、
厳しい稽古で行き詰まった役者たちが顔を見合わせると
「何か良い仕事ない?」と言い交し、『廃業クラブ』の名を奉られた、
と先代菊之丞が書き残している

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