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一役者の気ままな雑記。 何処へ転がりまするやら。

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序幕と大詰

 『一本刀土俵入』は、二幕。
目次には、“序幕”の次に“大詰”と記される。この間、十年。
茂兵衛とお蔦の人生にあった筈の二幕目三幕目は、役者の工夫とご見物の想像力に任される。

十年という歳月がもう一人の主人公ともいえる。
十年後の姿を見せるのは、茂兵衛とお蔦、他には鰯の北蔵というやくざ者ばかりだが、
若いチンピラだった男たちや酌婦たちのその後も台詞の中に姿を見せる。
苦労人・伸先生の面目躍如。

幼少時代からの苦労時代を経て、40過ぎて本格的な執筆生活に入った長谷川伸先生。
『一本刀』の序幕は、その苦労時代、品川で出前持ちをしていた頃、
仕事場の遊女屋にいた女性から菓子や銭と共に意見を貰ったことが素材になっている。
 もう一つ言えば、この実説で茂兵衛に当たる伸先生、
倒産した土建業を再興する志を持ちながら物書きになっている。
中には織部陶器の硯

故郷では「長谷川の倅は芝居なんてヤクザな仕事に入った」と噂された。
 勿論、伸先生は本名おたかさんというその遊女に再会はしていない。
劇中のお蔦の十年後を、妻であり母である姿に描いたのは、
「意見を貰った姉さんに、せめて」もの”土俵入”だった。
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