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一役者の気ままな雑記。 何処へ転がりまするやら。

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チューブを巻いた少年

 学研の雑誌『学習』辺りに載っていたのか、
単行本であったか定かでないが、
“空気のなくなる日”という物語を子供のころ読んだ。
この春先から、どうもこの物語が頭から離れない。


 明治の末の物語。
76年周期で接近するハレー彗星に依って、地球上に
数十分間、真空が出来る、との噂。
浴槽に潜って息を止める訓練など、様々な協奏曲が演じられるが、
最終的に浮輪や自転車のチューブに空気を詰めるのが最善策となる
(実際真空になれば、そんなものは破裂してしまうのだろうが)。
が、一般家庭でそんな高価なものは買えず、
主人公の家では有りっ丈の金をはたいて子供の為に
買えるだけ買おうかと算段するが、
少年は自分だけ生き残っても仕方がないと断る。
今夜がその日。
地主の子は沢山のチューブを肩から掛けて得意げだった。
 結局、空気がなくなる事はなく、
ホッとした主人公は得意げにしていた少年を
少し可哀そうに思うところで物語はおわる。

こんな協奏曲は実際にあったというが、
何故この物語が好まれて、繰り返し取り上げられたのだろう。
自分だけが助かると云う優越感に浸っていた
金持ちの御曹司は愚かしく卑しい。
村で唯一生き残った一家はどうやって生きていくのか。
けれど、彼を一人のピエロに仕立てて、
主人公に憐れませて終わって仕舞っていいのだろうか。
チューブで生き残れるわけがないという観点からすれば、
デマに惑わされるなという教訓は汲めるかもしれないが。
案ずるより産むが易し。大山鳴動鼠一匹、杞憂。

危険な施設などへの危惧や
備えることそのものを笑い飛ばしたような印象が残ってしまう。



 昨年の震災時には、半年ほど前に模様替えと
書棚の固定などを行ったので殆ど落下物もなかったが、
意識的に備えたわけではなく、偶々序でがあってしたまでのこと。
 それ以外の備えは、日々に追われて対策は後回しに成る。
明日来るやもと思えば、備えを優先する筈だが
取敢えず明日ではないと、決めてかかっている処がまだある。

今後は同じ物語でも読み方が変って行くのだろうが、
当時の作者は一体何を意図したものだろうか。


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