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一役者の気ままな雑記。 何処へ転がりまするやら。

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五色不動


紀伊國屋本社脇から参道を登ると、
蛸薬師を経て、目黒不動尊に出る。
ここは、十月の山本周五郎『おたふく物語』の舞台の一つ。

目黒不動

目黒不動は、その名の通り、目黒にある。
江戸人にとっては郊外の一大行楽地。
『おたふく―』でも主人公たちが秋の一日を遊ぶ。
団子と田楽が名物だったと云う。
今“目黒のさんま”というお菓子もあるが、
これは金原亭馬生師匠が得意とした落語から。

正式名称・泰叡山龍泉寺。天台宗の寺の起源は平安に遡る。
境内には、歌舞伎で名高い白井権八・小紫の比翼塚や、
『十五夜お月さん』の作者本居長世の顕彰碑、北一輝の碑、青木昆陽の碑、と多彩。

81年製の本堂

江戸期の建物は二つ残るのみで、まだ新しい印象。
石段の上に建つ極彩色の本堂も戦災で焼失し30年前のコンクリート製。
 手前の狛犬もなかなかシュールな姿をしている。

歌舞伎十八番とも縁の深い不動明王は、大日如来の化身。
剣と羂索を手に憤怒の相を表す。
目黒の像は不動明王ではなく日本武尊だと云う説が手許の一本にあるが、
真偽のほどは、さて。

薩摩芋普及の功労者の墓にはこんな御供えが

 本堂の裏手には巨大な大日如来が四天王に囲まれて、青天井に座している。
裏手の青木昆陽の墓地からそのまま
『おたふく―』に出て来る“爺が茶屋”跡に向かったから、
石段下にあった独鈷の滝は観損なった。


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同行五百人

中庭と劇場を使っての納涼会はこの夏が仕納め。

話は出てもなかなか踏み切れなかった
若手での『勧進帳』発表がバタバタと決まったについては、
「今年しかない」と劇場閉館に背中を押されことは否めない。
 “歌舞伎十八番の代表作をリレーで演じるなど罰当たりな”
とのお叱りも多々あろうかと思ったが、それは余り聞こえて来ず
若手の一所懸命にお励ましを頂いた。

三日前に手にした前進座『勧進帳』用の小道具は、
それぞれ助手や後見として管理したことはあるものの、
自分の小道具として扱おうとは、誰ひとり夢にも思わなかった物たち。

イラタカの数珠や一巻を、おっかなびっくりから始まって
手に馴染ませて行ったが、
それでも本番となれば番狂わせがいろいろ出る。
手に汗握っていたのか、一息に開ける勧進帳が左手の中で踊る。
取り落としたら一大事。
数珠の乱れを何処で直そうなどと、役と関係ないことを
頭の片隅で考えた途端にミスも飛び出す。

自分だけの勉強なら、済みませんと謝ってしまうところだが、
弁慶チームだけでも、此処までの弁慶を演じた先行走者、これから弁慶のバトンを受け取る後続走者ら、運命共同体が皆四天王として後ろに控えている。

弁慶チームは、ヨセの合方で花道に出たら、
大詰めまで舞台に出っぱなし。
それぞれ出の切っ掛けが来ると揚幕さんに声を掛けて、
眉間で風切る様に花道に滑り出して行く。
照れたり憶したりしている余裕はない。

何としてもこの危難を突破せねばならぬのは、
決死の義経主従と重なる。
全てが感動するように練り上げられている『勧進帳』だが、
背水の陣で臨んだ若手たちの意気が、作品と重なった。

富樫・番卒の組、義経の組も併せて同行十五人のリレーだったから、
先輩たちが忙しい時間を割いて惜しげもなく指導して下さったから、
そして前進座劇場一杯のお客様が一緒に息をのんで下さったから
出来た『勧進帳』だった。


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キューバの国に生まれ来て・・・

「一期の思い出な」


 納涼会の“リレー『勧進帳』”まで、あと十日。
前進座が上演している歌舞伎十八番は、丁度半分の九作品。
今年は『毛抜』『鳴神』と公演が続いて、半年余りのうちに
曲がりなりにも三つの十八番を経験することに成る。

 来年初めまでの配役が出て、
来年一月の前進座劇場さよなら公演『三人吉三』に出演まで
東京での出演はない予定だったが、
30年の感謝をこめてさよなら企画が持ち上がり、
九月末日の山本周五郎二本建ての『ひとごろし』の方に出演が決定。
10月の山本周五郎『おたふく物語』に追加配役が出て、秋も前進座劇場に出演。
8月のリレー勧進帳、
9月の『ひとごろし』、
10月の『おたふく物語』、
年が明けて『三人吉三』と
この劇場に後四回出られることに相なった。


 実はこのリレー勧進帳、
五年以上前に演技部で若手勉強会として企画したことがあるのだが、
その時はスケデュールの関係で実現しなかった。
昨年の納涼会では『雨の五郎』を、雛段も立方も何とか役者たちで上演。
いつか『勧進帳』もなどと言っていたが、
閉館が決まって劇場がある中にと緊急企画された。、
今回の雛段は、前進座の養成所を出て邦楽界で活躍している先輩たち。
閉館まで半年に迫った前進座劇場での貴重な共演の機会でもある。

 浴衣掛けで6人の弁慶、5人の富樫、3人の義経が場面をリレー、
四天王と番卒、後見はそれぞれのチームから替りあうという珍趣向だが、
一場面ずつとは言えこの大曲に挑むのだから大変。

初めての立稽古で、義経さん、
「弓馬の家に生まれ来て」と言う処を
「キューバの国に生まれ来て」とノタマワった。
カストロじゃないんだからと突っ込みたいところだが、
本人は気付かないから真面目な顔。
廻りは気付いたが笑いは出なかった。

 さて、どんなことに相なりますか、
本番は八月十一日の午後三時から。


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