役者の名を冠した模様が今でも使われている。
音羽屋の“斧琴菊”や成田屋の“鎌輪ぬ”は、「良き事聞く」「構わぬ」という語呂合わせで
高麗格子、芝翫縞といった文様は手拭などに染められて、贔屓筋に使われているが、
役者由来と云う事が忘れられてしまったデザインもある。
初代佐野川市松が舞台で使用したので一世を風靡したと云われるのが、市松文様。
記者会見と云うと市松模様が出て来るのに気付いたのは五年くらい前だったろうか。
政治家の会見には市松模様と決めたのかと漠然と思っていたら、
よく似ているがそれぞれの政党カラーが違い党章が入っていた。
そう思ってみると記者会見と云うとその団体のロゴマークの入った市松模様。
記者会見場に一手調達する業者でもいるのか、判で押したように同じである。
おめでたい席には亀甲や蜀江錦もお似合いではないかと思うがまだ無いようだ。
広島大学が鬱病の治療法を発見したと云う。
医学部・薬学部は、霞と云う町にあり、本部の千田キャンパスとは違っていたから、あまり縁はない。
歯学部に治療に行ったことがある位である。実験台と云うわけでもないだろうが、一般の歯科医に行くより安かったのだった。
学生自治部が出していたオリエンテーション・ブックに、
“金星型美人(手書きだったから変換ミスではない)が多い霞キャンパス”という意味不明確な言葉があったのを妙に良く覚えている。
今朝の会見では、流行りの市松模様の一方の色には大学名が、もう一方には“学問は最高の遊びである“と云う文字が躍る。これはなかなか洒落ていた。
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