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一役者の気ままな雑記。 何処へ転がりまするやら。

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まちの動物園

 小倉からバスで20分ほど。スーパーに向かい合う園入口



到津の森公園の開園時間は過ぎていたが、どうやら一番乗り。管理センターは開店準備中。
麒麟のマリアが柵越しにぐるりと追って来たのは、朝飯を待っていたからだろうか。陽を浴びて


 今日は最高気温が7、8度。この季節ワオキツネザルが団子状態なのはよく見かける光景。
隣のエリマキキツネザルも丸くなったりヒーターに寄り添ったり。
国産のホンドダヌキが固まって身動きもしないのだから、狸団子
マダガスカルの者たちには無理もない。
雲の切れ間から陽光が差すと、マダガスカルからの客人は礼拝するように太陽に向かう。

 大戦時の中断を挟んで68年歩んだ到津遊園閉園を受けて、
開園七年目。
旭山とも所縁深い園は、経営難から市に移管され、
市民力に支えられている。
黄色い帽子の一団をガイドするのも、箒を手にした人たちもボランティアの様子。

 旭山のような大掛かりな“装置”はないが、
見せ方には工夫がされている。 
樹冠のギャラリーに並んだレトロな籠は、一瞬オヤオヤと思わせるが、
籠中の麗人
このインコたちも役者揃いで飽きさせない。何を想う?
 

 園内は、樹冠の世界、林床の世界、草原の世界、郷土の森林や水辺などに分かれている。
ふれあい動物園の一部は普請中。

 “こもれびの径”と名付けられたウォークインの小ケージには、
保護されたアオバト、トラツグミらが住み、擬似探鳥会を楽しめる。

 林床の世界に、’79年来日したセイロンゾウ・コンビは、一つ歳下のランが大食漢(嬢?)。
モート(堀)の草に鼻を伸ばし、朝食後も観覧者に自販機の餌をねだる。
自分の食い扶持を確保

二つに割れるペレット入り最中は、自分が一つ貰ったら
相棒サリーの番だが、彼女の鼻を押さえて取らせないようにする。
牽制実に人間的?これだけゾウを身近に感じたのは、初めてだった。


 市街ながら森林に抱かれる園。
金毘羅山から県営市営公園に連なる森は、
市に移管されることで宅地化を免れた。
遊園地側にある山頭火の句碑は見落としたが、
どの動物園にもある動物慰霊塔も、郷土の森林の中に佇む。
翌日、国内最高齢のレッサーパンダ輪輪(リンリン)大往生の報が届いた。
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水の都

                           エリーの遺骨

 熊本城そばの定宿の連泊が取れず、一日水前寺公園そばに。

 水前寺成趣園から、上江津湖・下江津湖を挟んで水前寺江津湖公園までは、遊歩道で繋がれている。

 ひょうたん型の上下湖の縊れに位置するのが熊本市動物園。
 動物園は間もなく40周年だが、江津湖の一部を埋め立てて出来た現動物園の前に水前寺成趣園隣にあった前史の40年がある。
戦時中、象のエリーを感電死させねばならなかった、もう一つの“象のいない動物園”の悲劇もここで起きた。熊本の“象のいない動物園”

 
 二年半ぶりに訪れた園では、キンシコウのベビーが成長した姿で迎えてくれた。
二年後のキンシコウ

 各動物舎の前には、サポーター制度に感謝する住人たちのお礼のコメント「おかげさまでおなかいっぱい食べられます」が、軒並み掲げられている。ボクサーとギャラリー

時ならぬアカカンガルーのキックボクシングが始まって、向かいの孔雀舎は人影まばら。
飾り羽の落ちた住人たちは夏の訪問時とは打って変わってさっぱりとしている。シロクジャクの群れ


 エントランス付近は普請中。またの機会の再訪が楽しみになる。

 オギとヨシとに覆われた下江津湖畔から江津湖公園が広がり、羽黒蜻蛉がまだ健在。

  四年余をこの熊本で過ごした漱石は、その初印象を杜の都と言ったそうな。杜の都は、とりもなおさずそれを支える水の都。
 阿蘇水系の湧水が豊富な熊本市街。その代表格の江津湖が湖となったのは加藤清正が築いた塘―堤防によるという。
 湖を一周して帰ってきた成趣園も二度目か三度目だが、久々の訪問。東海道五十三次を象ったとの説もあるが、どの辺りが何宿を表しているかは判然しない。成趣園の富士山


 ただ庭園を統べる中央の小山は、紛れもない富士山だった。
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残された長水路―鹿児島道中日

               
 初日を迎えた小屋は桜島を臨む海っぺり。
海岸線の向こうに並行して走る海中の歩道が延びる。
             桜島と海の歩道

 初日の翌日は道中日(移動も仕事もない日)で、鹿児島にもう一日滞在。
来年五月の国立は真山青果の『江戸城総攻』。
劇中の事件は維新の年の江戸無血開城前後に集中するが、登場人物らの足跡は市内に散らばっている。
無血開城から十年後、戦勝者側の男たちは新政府への反逆者としてこの故郷で命を絶つことになる。

 鹿児島中央駅で回遊バスと市バス市電に有効な一日乗車券を購入、
駅から程ない維新ふるさと館へ。
相次いで死んだ西郷大久保の生誕地碑は、明治22年同時に建立された
この鍛治町は、西郷大久保はじめ幕末維新の立役者たちが追い育った地でもある。
 西南戦争自刃前に隆盛が潜んだ西郷洞窟自決直前ひそんだ洞窟は城山の中腹
から城山の展望台に登り、再び回遊バスで西郷墓所。
西郷の墓を中村半次郎や村田新八が囲み、彼に従った戦死者たちの墓標が桜島に向かう。
今日の桜島は雲に隠れて何も語らない。
西郷墓地の住人たちは桜島に向かう

 薩摩藩の挑発に乗って江戸薩摩藩邸を焼討ちした中に鶴岡庄内藩士たちが居た。
維新後『西郷南州遺訓』を纏めたのは、この庄内藩士。戊辰での西郷の庄内藩処遇により敬愛者が多かったことによる。
人の世は捨てたことばかりでもない。

 『肥後の石工』岩永三五郎が甲突川に架けた五石橋の三つが移設される石橋記念館を終えて三時過ぎ。石橋の一つを見守る岩永三五郎像

雲の掛かる桜島では磯庭園の眺めは今ひとつと思われてパス。残り時間は水族館を覗く。
 今日は乗り換えた二代目デジタルカメラの小手調べでもある。

 桜島フェリー乗り場に面した館は、イルカショー、黒潮大水槽の他に、
アマゾンの最大淡水魚ピラルクの飼育下繁殖は世界初。
それにも増して、磯の生物に触れたり、刺網に掛かった魚たちを展示したりと
水族館で生まれた鹿児島湾ジュニア
地元の海に密着。館員は漁にも参加して展示対象を探す。

 会館そばの海に住む生物たちも展示。
 国体に合わせてオープンした海中レストランがあったのだが、経営難から廃止、
海中歩道とそれに囲まれた長水路と呼ばれる池が残った。長水路

 この突堤、地元の人のジョギングに、観光客の散歩に、恰好の道を提供している。 
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袖振り合うも多生の縁

 旅を棲家、連続ドラマは極力見ない。
この秋は民放の一本と、数年ぶりのNHK朝ドラとを見始めてしまった。
  四条大橋たもと南座に向かう阿国の像

 劇団に入った年『出雲の阿国』(有吉佐和子原作)三度目の上演に付き、一年間全国を回った。
阿国の故郷・出雲から訪ねてきた娘たちが「だんだん」と謝意を示すので、この役を“だんだん娘”と通称していた。
 朝ドラは、この島根方言「だんだん」がタイトル。主人公の双生児役は、以前に楽しく観た『ふたりっ子』の主役たち。
 一人が将棋さしになるこのドラマも、棋士の役をやったのが御縁で観始めたようなものだった。
20世紀の『ふたりっ子』は21世紀の未来までを描いたが、今回のドラマはミレニアムから始まる。
来春『出雲の阿国』は、彼女が踊った京都四条にある南座上演が決まっているが、朝ドラのもう一つの舞台はその目と鼻の先の祇園。
 恒例・初春京都公演は30年近いが、南座改修前後の数年は祇園甲部歌舞練場のお世話になった。
ドラマに出て来る八坂女紅場学園は、祇園甲部の芸・舞妓さんの学び舎。歌舞練場公演ではこの教室を使わせて頂いた。
 京都市街のロケは、場所を類推できる私などには別の興味をそそって面白くもある。
小島与一 三人舞妓
 
 が、それらにも益して面白かったのは、主題歌が「袖振り合うも―」と歌い出したこと。
当時上演していた鶴屋南北作品の稽古場で、「袖すり合うも」か「ふり合うも」かが一寸話題になったから。現代では「すり合うも」派が圧倒的に多かろうが、私はどうもそれが気持ち悪い方の一派。

 この上演では、南北の台帳に「振り合うも」と書いてある為そちらが採用された。
江戸の芝居を上演するに当たっては、『アクセント辞典』も頼りにならない。輩たちが経験から“江戸弁ではこう”と指摘するが、
偶に喰い違うこともある。吉祥寺に集結する前に生まれた第二世代たちは育った場所、接した人が微妙に違う。
「僕はこうだと思うけど、どうなんだろう」ということが何度かあった。
 「俺が言うんだから、こうだ」とドグマ的に主張しない姿勢が却って信頼できた。

 それでも、二人称の「そなた」や、「…ござりまする。」のアクセント(「ござります」の塊に「る」が付いている。「する」の塊ではない)等は、
厳しく言われた。
かなり古い時代劇映画でも器楽曲のアクセントで「そたな」と呼びかけるお姫様がいたりする。

 所詮言葉は変わって行くのだろうけれど。
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