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一役者の気ままな雑記。 何処へ転がりまするやら。

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えと頭 または 捕らぬネズミの皮算用

 歌舞伎に登場する鼠といえば、先ず『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』に登場する着ぐるみ。妖術使い仁木弾正の化身だが、バクテンを披露する愛嬌者。

 足の爪先で桜吹雪を寄せて鼠を描くのは、歌舞伎ヒロインのトップ・スリー“三姫”に数えられる雪姫。
悪人によって木に縛り付けられた姫御前の一念が描いた鼠は、戒めの縄を喰切って、彼女を解き放つ。
人形浄瑠璃から歌舞伎に移入された『祇園祭礼信仰記』の一幕。

 このヒロイン、十五世紀の画家・雪舟の孫娘と設定されている。
少年・雪舟は、奉公に出された寺で雪舟が画に熱中したため柱に戒められた。落ちる涙で爪先を湿し迫真の鼠を描く。その見事さに感服した住職は、絵の修行を許した。水墨画家雪舟の“爪先鼠”の伝説を、芝居者は極彩色にかきかえてみせた。


 2008年は、ツチノエの子の歳。十干の戊は五番目だが、子は十二支の筆頭。
元々は種子の内部に生命が満ち溢れる状態をさす文字“孳(し・しげル)”が“子”に転じたという。
 時刻なら午前零時、方角なら北、月ならば年の初めの『冬至』のある旧暦十一月と、物事の始まりに当てられる。
鼠算、鼠講にも登場するネズミがこの“子”に当てられたのは、その繁殖力によるものだろうか。

 『鼠算』は、江戸和算にある。一つがいのねずみ夫婦が一月に12匹の仔を産み、翌月親と子がまた12匹を生む。三月には親と子と孫とがそれぞれ12匹を生む。一年後、一族は300億に迫る、というもの。
ハツカネズミは一度に七匹ほどを出産し、仔は一月足らずで成熟するというから、この計算にぴったりと合うことになる。が、あくまで計算の上。実際には全ての子孫が生き延びてその数に至ることはない。

 が、それでもめげずに増え続けるから滅びずに居る。
人間とて、初一念を失わずに日々精進を続けたなら鼠算式とはいかぬまでも幾許は稔るのだろうか。 

 最近の説では、身体が何かをはじめれば脳はそれに付いて行くのだという。考えていても仕方がない。創めなければ始まらない。

ヌートリア
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