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一役者の気ままな雑記。 何処へ転がりまするやら。

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箱の中

 開場25周年を迎える吉祥寺・前進座劇場での十月公演は、近松門左衛門の『俊寛』と、落語「子別れ」を舞台化した『人情一夕噺』。


 そのパンフレットの自己紹介文の課題は、「子ども達に、次の世代にどんな希望を託しますか?」。
 若い恋人たちの為に流罪の島に自ら残る俊寛は、前進座上演ではお仕舞にかすかな微笑をもらすし、『一夕噺』は親子夫婦再会の劇。それでこのテーマになった模様だが、さて、書こうと思うとこれ案外難しい。

 地球環境が好転し、戦争のない未来像は望ましいとは思うけれど、次に託すというスタンスにはまだ至らない。
 希望、希望、と思いをめぐらす中に、小さな羽虫を見上げて微笑む女性の挿絵が浮かんできた。
 好奇心からパンドラが開けてしまった箱からあらゆる災厄が世界中に広まったが、それを救うように箱の底には“希望”という名の羽虫が残っていた。子ども向けに再話した『ギリシャ神話』はそう語っていた。

 念のため調べてみると、この話にもいろいろヴァリエーションがあるらしい。口承のみで伝わったギリシャ神話は、700年ほどを経て、紀元前7,8世紀にようやく文字になり始める。様々な話が伝わったのも不思議ではない。

 ある本には、箱の中身は災厄でなく幸福だったと記される。この場合、幸福は箱から逃げてしまったということなのだろう。箱に残った“予知能力”が人間に与えられなかった為将来に絶望せずに生きて生けるとも言う。

 ある人は、“希望”こそが人類への災厄だという。無根拠な希望をもち将来を諦めきれない人間は無駄な努力をしなければならないと。
 ごもっとも至極。されど、それでも一縷の希望に掛けなければ生きて行けないの人間という動物なのだろうと思った。芸術は何らかの形でその希望を生み出すものなのだろうと。
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