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一役者の気ままな雑記。 何処へ転がりまするやら。

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愉快痛快奇々怪々


 わが号を如風という。

 『孫子』由来の武田の旗印は、井上靖『風林火山』で人口に膾炙した。その第一句は、“はやきこと風の如し”。本名逸毅(はやき)を当てはめるとそのまま名乗りになるという寸法である。
 来年度大河ドラマの主人公山本勘助は、武田の軍師。江戸初期になったという『甲陽軍鑑』に登場するが他には殆ど資料がなく、現在でも実在を疑う学者もあるという。
 

 この軍師、宝永元(1704)年の『金銀ねぢぶくさ』という書に登場する。
 勘助の家の五徳-薬缶を火にかける際の台―が踊りだす。試してみると唐金(青銅―銅と錫の合金)の五徳は踊らない。勘助は見事に推理する。折伏すると称して入りこんできた山伏が、天井裏に磁石を持って潜んだ曲者と示し合わせて、武田家に取り入ろうとする陰謀であった。

 
 甲州武士の流れを汲むといわれる二代目團十郎が初演した歌舞伎十八番毛抜』は、この話とよく似ている。 
但し『毛抜』の主人公、粂寺弾正は、陽気で洒脱、愛嬌たっぷりの白塗りの男。“異形の化物”“男女間のことになるとさっぱり見当がつかない”と描かれる『風林火山』の山本勘助とはだいぶ違う。

 七代目團十郎以来一世紀近く絶えていたものを、二代左團次が復活再創造した。高島屋に所縁深かった前進座も創立七周年の年から上演している。
 「毛抜は喜劇だ」と言ったのは、左團次とともに自由劇場運動を展開した新劇の祖小山内薫。芝居の本質を教えてくれるこの作の魅力は、「永遠の奇抜」だともいう。

 お家騒動の陰謀渦巻く小野家。天下の美女小町一族の館に乗り込んだ粂寺弾正は、髪が逆立つ奇病に取り付かれ人前にも出られない姫君の怪異を推理する。お化け毛抜きや閻魔大王への手紙まで飛び出す奇想天外の末、スーパーマン弾正は悠々と引き上げる。


 同じ『鳴神不動北山櫻』を原作とする『鳴神』は全国を巡演し1000ステージを超えているが、『毛抜』は大劇場での公演が多く、『鳴神』ほどは観て頂いていない。赤姫、国崩し、赤ッ面…典型的な役どころが総登場する本作は、さながら歌舞伎展覧会。刺繍綿入りの嵩張る衣裳のオン・パレードだから、全国巡演はちょと難しいのである。




諏訪市役所となりの高島城はヒロイン?由布姫が住んだ城

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