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一役者の気ままな雑記。 何処へ転がりまするやら。

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ヒトの檻



 浜松からの移動日は再び雨。遠州鉄道に乗る前に、舘山寺温泉行きのバスに乗った。市街から40分ほど、浜名湖のほとり、温泉の手前に浜松市動物園はある。
 130種500の動物たちの住いは、隣のフラワーパークとともに舘山寺総合公園を成す。猿山の向こうにはフラワーパークの枝が茂り、猿が飛び移らぬようにかワイヤーを巡らしている。立地環境は上々である。
 

 何処の動物園も、今は獣舎の前に様々な情報を出している。固体情報に始まって習性や種が直面している問題など、ここに紹介していることもこの貴重な情報源から得たものも多い。

 アムールトラ無柵放養舎のプレートには食事の中味。馬肉5kg鶏頭20個とまでは兎も角、一日の飼料代1300円也という世話場の表示が面白い。
 コンスタントに食料が入手できるわけではない野生の状態を鑑みて、月曜は絶食日。裏の獣舎に既に用意された生肉は48時間ぶりの食事。一頭暮らしのトラは岩場をそわそわと歩き回り、十字架に掛かったような姿で裏につながるドアーに抱きつく。一月末の雨は冷たいが、どんな食べ方をするかと小一時間待ってみることにした。



 虎は、園の入口に立つ絶滅危惧種を記した看板に名を連ねる。独特の毛皮も狙われたし、近年は骨が漢方薬になるということで再び標的となっているという。八亜種のうちジャワトラ、バリトラ、カスピトラの三亜種が既に姿を消した。現在地球上に存在する5000頭は、百年前の5%にあたる。保護運動が遅れていたらこの数さえもおぼつかなかった。

 日本平動物園‘ヒトの檻’のプレートの説明書きには、“他の生き物すべてを絶滅させる力を持つ危険な動物でもある。”とあった。

 

 アジアの各地が参加した1970代のWWFオペレーション・タイガーで、印度は23の保護区を作った。この活動でインド森林産業収入は激減した。現在では地域社会の利益と虎の保護とがともに成立しなければ動物保護は長続きしないとの認識に立って、共存の道が模索されている。
  
 トラの保護より人間の福祉が先というインド国民の声に、当時の首相、インディラ・ガンジーがこたえた言葉を中川志郎氏の『珍獣図鑑』が紹介している。

 「人間は、この地球上で、ひとり生きていけるものではない。あらゆる生物が関連しあい、それの生命を守ってこそ、真の幸福がある。トラは死んでもよい、人間さえ幸福になれば、という考えは結局は、人間をも滅ぼすことにつながる―」

 
猫でない証拠に竹を描いておき

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