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一役者の気ままな雑記。 何処へ転がりまするやら。

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海馬

 海の豹と書いてアザラシ。アシカは海驢、海象はセイウチ、海豚はイルカで、海狸はビーバーである。

 海の馬は、一般にはタツノオトシゴ。が、ジュゴン、セイウチもこの字で表わされることがあるので、この手の漢字表記は結構いい加減だ。 実在の動物とは別に、ネプチューンの車を牽く半馬半魚の架空生物をも海馬と言う。脳の一部がカイバと呼ばれるのは、この生物に由来するとも、タツノオトシゴに似ているからとも云う。

 名古屋の楽屋が開く時間待ちに入った駅前書店で『海馬』という題名の文庫本と目が合った。副題に“脳は疲れない”とある。
 コピーライター糸井重里氏と脳科学者池谷裕二氏との脳をめぐる対談集。実証されたことばかりでなく、これからの研究の見通しまで含めてのお話だが、科学知識を知る読み物というよりも、目から鱗の意識変革であり、人生への応援歌になっている。

 記憶は加齢と共に衰えるというのは伝説、頭の良し悪しとはものを結びつける力、新しいことに出会える力受け入れられる力である、等々常思い込んで縛られた常識が粉砕される。



 海馬は、長期記憶への取捨選択をする働きをする、生きる上でどんな動物にも同じように重要な部位である。
 鼠の海馬も人間のそれも大きさに変わりはない。海馬の機能が失われた者は短期記憶だけで生活することになる。今年は認知症をテーマにした映画も多いが、記憶こそ存在の証明というわけである。

 海馬は“やる気”も司る。やる気を出す第一の方法は、まずやり始めること。生存に必要なことなのだと脳をだまして動機付けが出来れば、疲れることのない脳は驚異的な力を発揮する。知らず知らず掛けて制御しているストッパーを外せば、超人的な働きが出来る理屈なのだそうだ。
 所謂“まさかの坂”を越える働き。但し目覚しい実績を上げている人たちは、ストッパーを外す前に精密なシュミレーションをしている。



 鼠の実験などでもわかっていることには、《海馬》は刺激がなくなると駄目になるし、刺激を与えられれば復活する日々流動性のもの。ある一時で決定するものではないものだそうだ。
 
 してみれば誰しもが可能性を秘めたタツノオトシゴ。自分の脳を巧くだませたらオトシゴは龍になるかもしれない。

・・・これは河馬

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